鍋物は食を超えた交流の場をつくる-鍋物に入れる具はどんなものがいいか|年中鍋物

鍋物は食を超えた交流の場をつくる

鍋物といえば、冬の定番メニューであるが、我が家では季節によらず夕食の献立の一つとしていつでも楽しんでいる。白菜と季節の野菜、豆腐、豚肉、練り物などを入れて、これが本当に鍋物なのかと言われるかもしれないが、いろんな味のスープを使って鍋物として楽しんでいる。今では焼酎のおともに欠かせない存在となっている。鍋にいろんなものを入れてスープを入れれば鍋になると言ってしまえば批判の的になるかもしれないが、鍋物ほど自由度の高い料理は多くない。鍋物に必要なのは土鍋と火、後は好みの具材と水があればいい。この好みの具材というのが大事で、人によってこだわりがあると思う。

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私の場合は豆腐があればそれで満足である。子供の頃から、我が家の鍋には豆腐と白菜と豚肉だけしか入っていなかった。これが普通だと思っていた。今考えたら、魚や練り物などが入っているのは贅沢なのかもしれない。土鍋の底に大きな座布団のように昆布が敷かれ、その上に鎮座する白菜と豆腐、わずかな豚肉というイメージで、柑橘類を絞った醤油で食べていた。懐かしい味である。

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鍋物のいいところは、みんなで仲良くつつきあいながら食べられること。よく使われる言葉に鍋奉行というのがあり、鍋をする時には事細かく仕切りたがる人がいる。これと併せて使われるのが鍋奉行より厳しい鍋将軍、加えて悪代官ならぬアク代官、それらに従う待ち奉行と待ち娘、なんとも愉快なネーミングであり、これらの呼称に悪意はない。何より皆で話をしながら鍋をつつくのは、食を超えた意味があり、交流の場をつくるのと同じだと思う。

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